これから30年かけて創る杜の都の将来像

はじめに

「都市の再構築」は我が国の諸都市が直面する重要課題であり、仙台も例外ではありません。僅か半世紀の間に生じた都心部への急激な人口集中や、これに伴う市街地の乱雑な高密度化や外延化は、様々な問題を孕みながら進行してきましたが、今後、人口の減少局面や世界が未だ経験したことのない高齢化を迎えて、都市の再構築に関わる諸問題は益々複雑化することが予測されます。

この提案においては、都心区域の歴史的変遷や景観特性、今後の整備動向をみたうえで、30年後の都心の再編成に向けて進むべき方向を考察しています。この都市デザインマスタープランの内容は、最終的には、多面的な分析を以て様々なスケールに関して言及されるべきものですが、ここではまず、新たな時代の都心構造の捉え方とその構造を具現化する諸地区での整備方針とを草案しました。また、この新しいタイプの提案は、このような活動を社会に位置づけるための皆さんへの呼びかけの第一声でもあります。「景観法」の施行によって、やる気のある地域が地域固有の景観を創出する、市民提案型の都市づくりに追い風の今、私達の活動がその契機となれば幸いです。


(百万人の仙台都市デザインフォーラム資料 巻頭言より)