マイマップづくり

■マイマップづくり 〜 市民の潜在的ニーズを引き出すためのプログラム

マイマップづくりの様子

 マイマップづくりとは、(1)計画検討段階から気軽に市民参加を促し、(2)まちづくりへの想いやニーズ(特に潜在的ニーズ)を引き出し、(3)地域のまちづくり計画に反映させる、という「市民提案型まちづくり」のためのプログラムです。


 まちづくりの対象となるエリアの情報を提供したり、実際のまち歩きを通して、マップ上にさまざまな意味を持つアイコンシールを貼ってもらうことで、対象エリアへの想いや意見などを集めます。このように、言葉だけではなく、ビジュアルに表現してもらうことで、他人との相違/共通する部分を理解しやすくなり、潜在的ニーズの喚起につながると考えます。


 「マップにアイコンシールを貼る」ことは、誰でも楽しみながら気軽に取り組むことができ、まちづくりの初動期から広範な市民参加に有効だと考えられます。また、ベースとなるマップは、地域やテーマに合わせたエリア設定や縮尺、アイコンシールの種類も変更が可能であるなど、汎用性が高い市民参加プログラムです。
活用事例を紹介しています。このページ下部へ↓)



 以下に、実際に行なったマイマップづくりの事例を紹介します。

■せんだいセントラルパークのマイマップ

 当法人が提唱する「せんだいセントラルパーク」を題材として、下図に示す一連のプログラムに参加する市民に「マイマップづくり」を行なってもらいました。

マイマップづくりを含めた、せんだいセントラルパーク構想2006の作成フロー


 ガイドツアーで対象エリアを体感してもらったり、デザインセンターで模型やパネルを見てもらったりして、まちづくりの基本的な情報を提供した後に、

  • 「オススメの場所」のシール友人に教えたくなる「オススメの場所」
  • 「眺めのいい場所」のシールスケッチを描きたくなる「眺めのいい場所」
  • 「居心地のいい場所」のシール○○したくなる「居心地のいい場所」
  • 「気になる場所」のシールもうちょっとこうなったらいいなと思う「気になる場所」
マイマップ作成後

だと感じるポイントにそれぞれのアイコンシールを貼ってもらいました(私たちはマイマップを写真で撮影し記録として保存し、マイマップ自体は今後このエリアのまち歩きのお供として使っていただこうと思い、アイコンシールを貼って頂いた方にお持ち帰り頂きました)。

 右にマイマップづくりの例を示します(クリックすると大きな図が見れます)。

 2005年から始めたマイマップの枚数は合計157枚になりました。それらのアイコンシールの分布により、参加者の方がどこに関心を持っているが見えてきます。

□大橋周辺や仙台城跡にアイコンシールが集中 〜 各アイコンシールの分布の傾向

※図をクリックすると拡大します。

友人に教えたくなる
「オススメの場所」
<合計500プロット>
スケッチを描きたくなる
「眺めのいい場所」
<合計429プロット>
「オススメの場所」のマイマップ 「眺めのいい場所」のマイマップ
〜アイコンシール集中ランキング〜
大橋付近から下流・・・・・85プロット
仙台市博物館裏の登城路・・61プロット
仙台城跡・・・・・・・・・30プロット
三太郎の小径(こみち)・・28プロット
経ヶ峯の崖面・・・・・・・20プロット
〜アイコンシール集中ランキング〜
大橋付近から下流・・・・・98プロット
仙台城跡・・・・・・・・・62プロット
経ヶ峯の崖面(と対岸)・・21プロット
仙台市民会館・・・・・・・20プロット
大手門跡付近・・・・・・・20プロット
○○したくなる
「居心地のいい場所」
<合計316プロット>
もうちょっとこうなったらいいなと思う
「気になる場所」
<合計280プロット>
「居心地のいい場所」のマイマップ 「気になる場所」のマイマップ
〜アイコンシール集中ランキング〜
大橋付近から下流・・・・・49プロット
仙台市博物館周辺・・・・・32プロット
三太郎の小径・・・・・・・32プロット
(川内記念講堂前)
仙台城跡・・・・・・・・・26プロット

 緑に囲まれた場所や緑を眺められる場所にシールが目立ちます。
〜アイコンシール集中ランキング〜
西公園・・・・・・・・・・54プロット
仙台城跡・・・・・・・・・21プロット
仙台城跡への登城路・・・・17プロット
仙台市民会館付近・・・・・16プロット

 全体的に分布しています。「オススメの場所」など好感が持てる場所にもこのシールが貼られているので、「環境は良いけれど、まだまだ改善の余地がある」ことが伺えます。

□好ましい印象をうけている「大橋付近から下流」

 「大橋付近から下流」には、「オススメの場所」「眺めのいい場所」「居心地のいい場所」のシールが集中し、「気になる場所」のシールはほとんど貼られていません。多くの方がこの場所を好ましいと感じていることが分かります。

大橋周辺〜下流の「オススメの場所」 大橋周辺〜下流の「眺めのいい場所」 大橋周辺〜下流の「居心地のいい場所」 大橋周辺〜下流の「気になる場所」
「オススメの場所」 「眺めのいい場所」 「居心地のいい場所」 「気になる場所」
大橋周辺〜下流の「オススメの場所」「眺めのいい場所」「居心地のいい場所」のシールを統一した図 ←「オススメの場所」
「眺めのいい場所」
「居心地のいい場所」
の好ましい印象の
シールを統一して
図示
大橋下流のパース

 この場所は、両岸から広瀬川に近づける親水性の高い空間であり、広瀬川と青葉山を同時に眺められるぜい沢な場所でもあります。例えば、両岸に楽しく巡れる遊歩道やその沿道にカフェやレストラン、お土産物屋など整備することで、市民や観光客が憩える場所になるでしょう(右はイメージパース/クリックで拡大図が表示されます)。

□雄大な崖面が強い印象を与える「経ヶ峯の対岸」

経ヶ峯の崖面

 経ヶ峯の対岸は、雄大な崖面や清らかな広瀬川をいっぺんに見ることのできる貴重な場所です。ここにも「オススメの場所」「眺めのいい場所」「居心地のいい場所」のシールが集中し、「気になる場所」のシールはあまり貼られていません。実際にこの場所を体感された方の多くが、良い印象を受けたのだと思われます。

 実際にまち歩き(=ガイドツアー)を行った時も、参加者の方から「街中に近いのにこんなに雄大な自然が感じられる場所があるのか〜」というような声をたくさん頂きました。

大橋周辺〜下流の「オススメの場所」 大橋周辺〜下流の「眺めのいい場所」 大橋周辺〜下流の「居心地のいい場所」 大橋周辺〜下流の「気になる場所」
「オススメの場所」 「眺めのいい場所」 「居心地のいい場所」 「気になる場所」
大橋周辺〜下流の「オススメの場所」「眺めのいい場所」「居心地のいい場所」のシールを統一した図 ←「オススメの場所」
「眺めのいい場所」
「居心地のいい場所」
の好ましい印象の
シールを統一して
図示

■マイマップづくりの活用事例

 マイマップづくりを活用した事業の事例を紹介します。

 >詩都景観形成事業「歴史の道」歴史探索ツアー

 >東中田ウォークラリー