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ブックレビュー

Book Review

まちづくりに関する書籍をわかりやすくご案内します

都市計画とまちづくりがわかる本
伊藤雅春 小林郁雄 澤田雅浩 野澤千絵 真野洋介 山本俊哉 編著

レビュー


この本は、土地利用計画、コミュニティデザイン、地域防災、都市史、地域計画、景観、都市デザイン、交通政策等々、専門分野が異なる22人の執筆者による共同の本となっています。「都市計画」「まちづくり」という言葉の中に存在する数多くのキーワードについて、統合的な視点で解説されているのが特徴的です。

戦後からこれまで、都市計画政策は人口増加、都市集中に対応することが大前提でした。しかし、人口減少社会に突入し、これまでの都市計画の取り組みでは対応困難な問題が現れ始めました。今まさに時代の変換期を迎えています。こうした流れを踏まえて、本書ではまず、「都市計画がわかる」として、古代から現代までの都市の成り立ち、法制度などの枠組み、まちづくりの担い手と進め方について書かれています。そして、「テーマ別まちづくりがわかる」として、もめごと、中心市街地の再生、福祉、人口減少社会、交通、防災・復興、景観、環境共生、緑・水という、これからの時代に対応しなくてはならない11のまちづくりについて書かれています。

普段何気なく暮らしているまちに、実は都市計画やまちづくりが深く関わっていること、そして、都市計画やまちづくりが対応すべき問題が多岐に渡っていることが分かる、都市計画・まちづくりの入門書です。

本書は一つの項目について見開きで完結するように書かれています。順番通りに読み進めるもよし、気になるキーワードから読み始めるもよし。まずは本を開いてみてはいかがでしょうか。

レビュー:田川 浩司

この本を参考にしたプロジェクト


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  • 項 数:241ページ
  • 仕 様:A5版
  • 発行日:2011年11月
  • 出版社:彰国社
  • 定 価:2,400円(税別)