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都市デザインワークスからのお知らせです。

【レポート 前編】西公園ガイドブック発刊記念トークイベント!!

仙台のソウルパークこと西公園が、開園150年を迎えたことを記念し、都市デザインワークスでは「西公園ガイドブック 仙台最初の公園で紡がれた150年とこれから」を発刊しました。
これを記念して、2026年3月28日(土)に青葉山公園緑彩館にて、トークイベントを開催しました。
まずは第1部「西公園ガイドブック解説・制作に関わった方々の紹介」レポートをどうぞ!

田川: 本日お集まりいただいた皆さま、ありがとうございます。この度、都市デザインワークスでは西公園150年をお祝いする記念ガイドブックを制作しました。昨日、本が無事に届き、出版記念イベントを迎えることができました。本日は第1部と第2部の構成でお送りします。第1部は都市デザインワークス事務局の田川と、今回のガイドブックの編集長を務めた理事の内山隆弘さんでお届けします。 今日はお祝いなので、小さいものですけれど、くす玉を割りたいと思います。編集長に代表して割ってもらいましょう。3、2、1……おめでとう!

内山編集長: ありがとうございます。この本は西公園150周年の昨年1年をかけて、たくさんの方に作っていただいた「みんなで本を作るプロジェクト」として進めてきたものです。無事に完成したのは皆さまのおかげです。これがスタートということで、よろしくお願いします。

田川: 第1部は本書の解説をしていきます。我々だけで考えるのではなく、イベントで西公園の思い出をお聞きしたり、フィールドワークに出たり、大きなマップにおすすめを書いていただいたりしました。秋の西公園150周年記念フェスでの情報も盛り込み、当初100ページ程度の予定が、最終的に260ページという厚さになりました。それだけ西公園の魅力が詰まっています。お値段は、西(24)公園(50)にちなんで2,450円です。 構成は、前半(1〜5章)が150年の歴史を振り返るパート、6章がこれからの50年の未来を望想するパートです。デザインは、パッチワークのような西公園をイメージし、それを両手で包んで未来に手渡すというコンセプトです。アイデアをくださった「西公園を遊ぼうプロジェクト」の清水さん、ありがとうございます。

ここから執筆者の皆さんから、原稿に込めた想いや書ききれなかったこと、ここは読んでほしい!と言うポイントについて、一言ずついただきたいと思います。

2章「西公園の風景の秘密は?」にご協力いただいた方からのコメント

蟹澤 聰史 さん(2.1 西公園から見た広瀬川 執筆): 拝見して、ずいぶん立派な本ができたなと驚いております。執筆中も図版の入れ替えなどお願いしましたが、私自身、大変楽しく書かせていただきました。広瀬川は仙台市民にとって母なる川です。西公園は広瀬川の蛇行が作った河岸段丘の上にあり、非常に深い関係があります。私事ですが、かつて向かいの川内に勤めていて、こどもたちが当時の天文台や図書館、プールにお世話になりました。西公園の下に見える白い崖は「広瀬川凝灰岩」で、350万〜370万年前の巨大な火砕流の堆積物です。島崎藤村が詩に書いた「色なき石」は、この凝灰岩のことではないかと私は勝手に望想しています。広瀬川の地質と文学が交差する場所、それが西公園なんです。

石出 慎一郎 さん(コラム2街路樹ツアーレポート 執筆協力): ガイドブック発刊おめでとうございます。私は仙台の街路樹は日本一だと思っておりまして、杜の都は公園の緑と街路樹の緑で構成されています。私は街路樹見学ツアーの案内をしておりますので、1時間から3時間まで、気軽にお声がけいただければいつでも開催します。ぜひお声がけください。

村上 英寛 さん(2.3 西公園と水の都 執筆): 四ツ谷用水の活動の中で西公園との関わりを知ることができ、今回書かせていただきました。かつて元柳町を流れていた四ツ谷用水の第二枝線が、現在の西公園にあたります。発掘調査でも水路跡が見つかっており、今も掘れば水路が出てくるはずです。明治時代、水の汚れが深刻化する中で、当時この地にあった伊勢門の井戸水だけは非常に綺麗で、明治天皇行幸の際に「御前水」として提供されました。西公園は最後まで水質が綺麗だった場所です。花見の場所としてだけでなく、水のありがたさを感じられる場所だということを触れさせていただきました。

3章「西公園にはどんなものがつくられてきた?」にご協力いただいた方のコメント

斎藤 広通 さん(3.3西公園にあった建築について 執筆): 3.3西公園にあった建築について、コラム1 伊達政宗ゆかりの松の木があった、コラム8 幻の博覧会、コラム9 仙台市民まつりの4つの原稿を書きました。50年前の西公園開園100周年の時、私は20代で「仙台市民まつり」の実行委員をしていました。当時は30万人の市民が集まるすごい祭りでしたが、西公園が開園100周年であることは誰も知りませんでした。今回150周年でこのようなガイドブックが作られたことは大変意義のあることです。西公園は絶好のロケーションにあり、南側は仙台市関係、北側は博覧会など、使い分けがされてきました。昭和13年に計画されながら戦争で中止になった「幻の博覧会」についても書いています。平和な時代だからこそお祭りも博覧会もできるのだと感じます。

今村 新一 さん(3.4西公園は石碑の森 協力): 20年前に採取した石碑の記録を改めて調べ直しました。石碑の漢字だらけの文章を現代文にするのは、1つの石碑で2週間以上かかることもありますが、今回はChatGPTを使い、わずか数分でやっていただきました。今後の記録の励みになります。

4章「西公園とまちづくり」にご協力いただいた方からのコメント

舟引 敏明 さん(4.2仙台の公園から日本の公園の発達史を考える 執筆 ※オンライン参加): 4.1では公文書館で西公園の歴史をここまで深く調べたことに驚きました。そもそも公園のスタートは、上野の山を潰して大学を建てようとした政府に対し、オランダ人の医師が忠告したことが始まりです。仙台ではそれが西公園にあたります。杜の都を復活させた八巻芳夫さんも重要ですが、もう一人の功労者は戦災復興の基本方針を書いた北村徳太郎さんという造園家です。彼が幅員50メートルの道路や軍用地の公園化を実現させました。まちづくりの原点は、良い未来を望想し続けることです。よそ者の観点から言うと、広瀬川は都心部から近寄りにくいので、西公園の試みの中で川を楽しめる環境が実現することを望想しています。

岩﨑裕直さん(4.5西公園と地下鉄計画 執筆): 地下鉄東西線がどんな計画だったかを背景として書きました。西公園は中心部から少しへりにあるので、アクセスしやすさを上げることが必要だと考えています。一昨年、姉妹都市のレンヌ市(フランス)でLRTに近い機能を持つ「トラムバス(EVバス)」を見てきました。今後の望想にはなりますが、仙台でも都心部をもっと便利に動きやすくなったらいいんじゃないかということも書かせていただきました。

5章「西公園でどんな活動が行われてきた?」にご協力いただいた方からのコメント

白川 由利枝 さん(5.1人とまちを育む西公園 執筆): 西公園を遊ぼうプロジェクトの代表を務めています。西公園を遊ぼうプロジェクトは、初代代表の関口怜子(ぞうかば子)さんが「西公園『を』遊ぼう」と呼びかけ、活動を始めました。この公園が人を作っている、市民らしい市民を作っている場所だと思いながら書きました。新しい歴史が生まれるきっかけになれば嬉しいです。

滝浦 真人 さん(5.4蒸気機関車C601のこと 執筆 ※オンライン参加): 1969年のこどもの日、当時9歳だった私が手紙を書いたのがきっかけで、あそこに機関車が来ました。50年以上経ちましたが、今もこれほどきれいな姿で残っている例は全国でも稀です。50周年の時に「仙台市蒸気機関車C601保存会」が結成され、国鉄OBの皆様に支えられて活動しています。定禅寺通から眺めると可愛いので、ぜひ関心を持ってください。

佐々木 健二 さん(5.5西公園プレーパーク 執筆): 西公園プレーパークの会の副代表を務めています。まずは、当時小学2年生の女の子が作ってくれた「プレーパークの歌」を聞いていただきたいと思います(歌声が流れる)。181ページには西公園の望想図を描いています。立町の歩道橋にエレベーターができる計画も動き出し、ベビーカーのお母さんや高齢の方も使いやすい公園になってほしい。望想がもっと広がっていけばいいなと思います。

佐竹 正行 さん(コラム10場所の力が育む愛校心 執筆協力): 仙台高等学校同窓会のメンバーです。仙台高等学校は、昔、公園のプールがあった場所に校舎が3年間だけあり、そこが創立の地です。今の卒業生は発祥の地であることをほとんど知りません。内山さんがとてもよくまとめてくれたので、後輩たちに紹介できるいい資料になりました。

6章「西公園開園200周年を望想してみる」&扉写真の提供にご協力いただいた方からのコメント

宮崎 典子 さん(6.2 50年後の広瀬川大橋 執筆): GARDEN OF RIVER,SENDAI projectとして、毎月、大橋のたもとで、広瀬川に実際に近づいて体験する「青空学校」をしています。メンバーから「50年後の未来はどうなったらいいか」というワークショップの声が上がり、その内容を掲載しています。なかなか川に近づけない方を引き込みたいという思いで活動しています。

千葉 富士夫 さん(扉写真提供): 今回、進駐軍のアメリカ人がライカで撮影した非常に鮮明なカラー写真(戦災からの再整備が進む西公園)を提供しました。昨年、藤崎で写真展をやった際は6日間で1万2000人が来られました。まだ未発表のものがたくさんあります。今年の8月に写真展をやりますので、皆さまとお話しできればいいかなと思います。

ということで、ここまでが第一部のレポートになります。お読みいただきありがとうございます。
皆さまから裏話が出るわでるわで、非常に盛り上がりました。
じっくり話を聞いていきたいところでしたが、進行の都合上、途中で話を終わらせていただく方も。すみませんでした・・!

当日の皆さんの話を聞いていて、手元にあるこの1冊の本ができるまでに、これだけの方々に関わってもらったのだということ、西公園の魅力・特徴をいろんな視点からギュッとまとめた一冊が作れたことを、改めて嬉しく思いました。

続いて、後半のゲストトークの様子をアップします。お楽しみに!

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