鶴ヶ谷第一市営住宅団地再整備ワークショップ
老朽化によって全体を建替える事業が進行中
仙台市宮城野区に位置する鶴ヶ谷第一市営住宅団地は老朽化によって全体を建替える事業が進行中であった。事業は4工区に分かれ、第一工区は既に建設が進み、第2工区については設計がスタートした時点であった。
有識者と地元町内会の代表者らで構成する鶴ヶ谷第一市営住宅団地再整備検討会と並行して、地元住民を対象に集会所や広場のコンセプトや使い方などを議論し、出てきたアイデアを実施設計に反映させるためのワークショップを3回行った。
私たちの役割は3つ
「1 ワークショップのプログラムの策定」、「2 ワークショップの運営・ファシリテート」そして「3 ワークショップの成果を実現するため設計者への橋渡」
まず1回目では、情報共有のため計画案と現在の進捗などを模型とCCDカメラを使って住民にわかりやすく提示しました。その上で2回目に、様々なアイデアを引き出しながら具体的な提案へと昇華させていきました。3回目はそれらのアイデアがどのように実際の設計の中で具現化されたかの報告会としました。
地域のNPOがサポートに入る体制ができた
仙台市の担当者、設計者、施工者の多くの協力のもと、住民も前向きな議論を行い、「マスターのいる集会所」「日当りの良い集会所」など計画に反映可能な具体的なアイデアを引き出すことができた。
このワークショップがきっかけとなり、地域のNPOがサポートに入る体制ができてきた。また、これらの成果を元に鶴ヶ谷第一市営住宅団地再整備検討会では「鶴ヶ谷方式のまちづくり」として提言書を取りまとめた。
提言書概要
関連情報
期間:2009.10〜2010.3
場所:宮城県仙台市
関連記事
- 2013.06.27
- 建替えによる街づくりが進む鶴ケ谷第一市営住宅団地