みんなの居久根プロジェクト

居久根とは

居久根は、北関東から東北地方太平洋側、特に宮城県を中心にした地域の屋敷林の呼称です。「居」=家、「久根」=地境であり屋敷境の意味があります。主として屋敷の北西側に配置されスギ、ケヤキ、ハンノキ、クロマツの四種の高木が居久根の骨格。これらは高さ20m以上に達します。居久根にやってくる鳥が種子を運ぶため中低木の種類も豊富です。

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みんな居久根とは

高木が生い茂るこれまでの「居久根」を個人で所有・管理を継続するのは大変…。集落の暮らしや住まいも変わって、居久根に求められる役割も変化しています。「自然の豊かさを暮らしに取り入れてきた先人の知恵」が「居久根」というカタチになったと捉え、次の世代に継承していくべきこれからの暮らし方や自然との関わり方などを、復興を契機に居久根を通じて考えてみました。

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定点観測

震災前の南蒲生地区の居久根の様子が映った写真の同じ箇所を、震災後の現在も定期的に撮影しています。(作成中)

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プロジェクトについて

きっかけは、南蒲生地区の震災復興まちづくり

東日本大震災で津波の被害に遭った仙台沿岸部の南蒲生地区で構想し、取り組んでいる「南蒲生復興まちづくり基本計画」では、「新しい田舎」というコンセプトを基に3つの重点プロジェクトが示されています。

  1. 安全・安心な暮らしができる環境づくり
  2. 次代につなぐ居久根のある景観づくり
  3. 南蒲生らしさを活かした産業・交流づくり

この中の「次代につなぐ居久根」のイメージをどの様に考えるか、平成25年度は、南蒲生の方々と一緒になどを通じて考えてきました。平成26年度は、仙台平野の「これからの居久根」を考え、具体的な取り組みを実行できればと考えています。

「みんなの居久根」への想い

居久根は仙台平野の原風景と言われますが、特に高度経済成長期以降、減少(伐採)してきたのも事実です。

震災で失って、その価値に改めて気づいた方も多くいらっしゃいますが、高木が生い茂るこれまでの「居久根」を個人での所有・管理を継続するのは大変です…

そもそも集落での暮らしや住まいも変わって、居久根に求められる役割も変化しているのではないでしょうか?

自然の豊かさを暮らしに取り入れてきた先人の知恵」が「居久根」というカタチになったと考えれば、次の世代に継承していくべき(仙台平野での)これからの暮らし方や自然との関わり方などを、復興まちづくりを契機に“みんな”で“居久根”を通じて考えたいと思います。