三陸視察レポート02 〜 写真に収まらない迫力の碁石海岸（大船渡市/岩手県）
大船渡から陸前高田へと移動する途中で、大船渡の末崎（すえざき）半島に位置する碁石海岸に寄り道をしました。
車を停め、海を目指して歩いていきます。松林の先に、雄大な海が広がっている事は、聞こえてくる波音から伝わってきて、期待が高まります。
松林を抜け、展望台から海を眺めます。透き通っていてとても美しいです。大きく呼吸をしているかのように、波が寄せては返しを繰り返します。波が割れて生まれる力強い音が、体にも響いてきます。
切り立った断崖絶壁が向かい合う大迫力の姿には、興奮から声を上げずにはいられませんでした。碁石海岸を紹介する写真を事前に幾つか目にしていたのですが、この圧倒的なスケールは、実際に訪れてみないと分かりませんでした。写真に収まらないとはこのような事を言うのかと、ひとり感動してしまいました。（写真の何倍も美しく、雄大で、素晴らしかった！）
決して余裕があるとは言えないスケジュールと、広大な岩手県を車で移動することに伴う疲労（私は山道で見事に車酔い）を考えると、「碁石海岸は断念して、少し早めに宿に着いて休むのもいいのでは・・・」と誰かが（私が）言い出してもおかしくはありませんでした。しかし、時間と疲労に代えてでも、この絶景を眺められて本当に良かったです。
さらに、平日の午後に訪れたこともあってか、観光客が少ないというおまけ付き。大迫力の景色を独り占めしている気分も加わり、大満足でした。岩手県を始め、東北にはこうした場所がまだまだあるような気がしてなりません。
（田川 浩司）